他犬やすれ違う人に吠えるので困っています。
2019年11月02日
うちの犬は散歩に行くと他の犬やすれ違う人に対して激しく吠えます。迷惑がかかるし、とても恥ずかしいので、今すぐにでもやめさせたいです。
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この問題の原因として、幼犬時代の社会過不足が根底にあって、そのために未知の人や犬との出会いで心が葛藤し、緊張しやすいのかもしれません。吠えたり飛びついたりする理由としてはいろいろ考えられます。
• 相手と挨拶したい、遊びたい気持ちを抑えきれずに吠えて訴える。
• これまで散歩中に知らない人や犬にあった際、不安に感じて吠えたところ、飼い主から「大丈夫よ」と慰められたり、興奮を鎮めるために身体を束縛されたり、叱られた経験があり、それが愛犬の不安を増大させる記憶として残っている。
• 以前に他の犬から吠えられたり、ケンカに巻き込まれたり、噛まれたなど嫌な経験がトラウマになっている。
• 飼い主との関係が強すぎて、犬が飼い主への保護者意識を持ち、他の人が近付くとストレスが増大し、激しく吠えるようになる。 などです。
また愛犬が飼い主と一緒でも落ち着いていられないのは信頼関係が築けていないこともあります。まず、名前を呼んだら飼い主の目を見上げる「アイコンタクト」と指示で「スワレ」が出来るようにしておく必要があります。
まずはしつけの基本である「スワレ」「マテ」「フセ」「コイ」を室内でしっかりマスターしてできたら、家の前、アスファルトの上、公園、草の上など少しずつステップアップして、お互い楽しくやりましょう。
散歩中に人や犬、車などが遠くに見えた時は早めに「スワレ」を命じて穏やかな言葉で褒めながら、愛犬の名前を呼び、飼い主の方に注目させ、通り過ぎるまで、褒めながらその態勢を維持させます。犬が吠えずにいればおやつを与えてさらに褒めます。
それでも相手に注意が行ってしまう場合はおやつを使って飼い主に注目させて落ち着かせてください。
犬の視線をコントロールすることがしつけのコツです。これを慣れた散歩道で何度も何度も練習しましょう。
「スワレ」の姿勢は、犬のボディランゲージでは「関心ありません」「私に構わないでほしい」というサインです。「スワレ」が出来ればお互い落ち着きます。しかし、「スワレ」のサインを理解しないで近づいてくる犬には背を向けてやり過ごすか、早めに向きを変えて立ち去るのも得策です。