不妊・去勢手術について
2019年11月02日
メスでは、子供が産めなくてかわいそう、一度子供を産ませて!
オスでは、繋いでいるから、家で飼っているからという人がいます。
多くの人は貰い手がいるからとか大丈夫!とか1匹しか産まれないと思っている人がいますが、大型の場合は何十匹になる場合があります。生まれた子犬の全てがうまく貰われるとは限りません。
産まれた後に「やっぱり飼えなくなった」という人がいますので、貰われなかった場合に自分で終生飼養を継続しなければなりません。また、飼えないからといって犬を遺棄すると罰金が科せられます。
また、オスであるからといって無関心でいる事は出来ません。犬は年2回の繁殖期があり、その間他のメスを妊娠させないよう完全に管理する事は大変難しく、妊娠させた場合は、オスの飼い主も責任をとらなければなりません。
そこで、不妊・去勢手術のメリット・デメリットをオスとメスにわけてお話します。
メリット
○ オスの場合
・前立腺の病気や、精巣や肛門周辺の腫瘍になりにくくなります。
・発情期の性的欲求によるストレスから開放されます。
・攻撃性が抑制され、飼いやすくなります。
・無駄鳴きやマーキングなどの行動が減ります。
・外へ出たがる事が少なくなり、交通事故を防止する事が出来ます。
○ メスの場合
・子宮の病気や乳癌などになりにくくなります。
・整理や発情期のわずらわしさと、発情のストレスが無くなります。
○ オス、メス共通
・長生きする確率が高くなります。
・オス、メス一緒に飼うことが出来るようになります。
デメリット
○ オス、メス共通
・繁殖させる事はできなくなります。
・栄養管理の仕方によっては、肥満になりやすくなります。
・かなり可能性は低いのですが、ホルモンのバランスが崩れ皮膚病になることがあります。
・メスの場合、まれに攻撃性が強まる事があります。
それぞれの個体によって、手術に適する時期が異なりますが、8ヶ月以内の手術をお勧めします。
手術の実施については、獣医師と相談してください。
また、繁殖させる場合は普段の飼い方から気をつけて、どの犬と交配させたほうが良いのかなど
訓練士や獣医、ブーリーダーなどに相談する事をお勧めします。